自宅近くのホテルに、パートナー、イヴァン・アタルと現れたシャルロット・ゲンズブール。透き通るような肌とスレンダーなボディ。
そのみずみずしい
魅力は、「なまいきシャルロット」でデビューし、一躍トップアイドルとなった10代とまるで変わっていない。
現在、パリのファッションブランドジェラール・ダレルは彼女をミューズにキャンペーンを展開していて、キャッチコピーは
「シャルロット・フォーエバー」。それもまた納得のまさに永遠の美少女である。
そんなシャルロットも、二児の母。口を開けば、大人の複雑な愛についての葛藤が飛び出す。
「私とイヴァンももう連れ添って長いけれど、どんなに愛し合っていても、生活をしていれば問題も出てくる。ときにうまくいかない
こともあるわ。永遠に男女が愛し合えるものなのかわからない。正直いって、他の男性に惹かれる事がないわけでもないし、
彼だってそれは同じだと思う」
イヴァンが初監督した「僕の妻はシャルロット・ゲンズブール」に続くふたりのコラボの第二段となる新作「フレンチなしあわせの
みつけ方」は、「愛し合い、子供を持ち、幸せの家庭を築いているはずのカップルに訪れる倦怠」というリアルなテーマである。
ふたりの子供が通う学校の、生徒の親の多くが離婚していることから生まれたアイディアだという。
「この問題は、世界中のどこにでもころがっているものでしょう?それを模索するのって、意味があると思ったの。私に関して
いえば・・・・・大切なのは情熱よね。彼への情熱が続いている限り、何か問題が起きても乗り越えていこうと思える。
愛し合うことにはお互いの努力が必要だということが実感よ」
であった頃のときめきが薄れても、母親になっても、女性として魅力的でいられるよう模索しているというシャルロット。
セルジュ・ゲンズブールとジェーン・バーキンというポップ・アイコンの間に誕生した生まれながらのセレブリティは、
恋多き女で、3人の違う男性の子供を生み、育てた母のようにはなりたくないという。
「ああいう恋愛は私向きじゃないの。もちろん、母には大いなる影響を受けているし、大好きなのだけれどね」
「自然のままでいなさい」そう母ジェーンからいわれて育ったシャルロットは、今でもその言葉を教訓に暮らしている。また、
それがいまだ少女の頃の可憐さと美しさをうしなわない秘訣だともいう。
「流行の高級ブランドの服やメイクをおいかけたりするのだけがおしゃれじゃないわ。私は心地よくいられることは何だろうって
いつも考えるの。体質的に太らないたちだから、極端な食事制限はしないけれど、水はたくさん飲む。そして、ジムに通って
エクササイズはきちんとしているわ。体力がついて体がちゃんと機能していると肌の調子がいいの」
愛想笑いはしないかわりに、さりげない気配りが見える。ハーブティをおかわりし、タバコはやめたとぽつっとつぶやく。
無理をしないマイペースな生き方こそ、その輝きの秘訣だと確信した。
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